目隠しフェンスの相場費用とは
外から自宅の中が丸見えの状態だと、視線が気になってしまうため、常にカーテンやブラインドを閉めておかなくてはなりませんから、生活しにくいと感じてしまうことでしょう。
どうしても、外からの視線が気になる時には、目隠しフェンスを設置してみてはいかがでしょうか?
今回は、フェンスを設置する場合の相場費用について、いろいろと解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まず最初に、フェンス費用の決まる要因について見ていきましょう。
フェンス費用の決まる要因
費用については、どのような素材を用いるか、目隠しの長さや高さによって異なります。
また、土台にブロックなどの資材を用いるかどうかでも、料金に差が出てきますので、その点をよく考慮しておく必要があります。
フェンスの素材
フェンス材としてよく用いられている資材は、アルミニウム材、樹脂材、木材などです。
また、ブロック塀や植栽なども、昔から目隠しの定番資材として用いられてきました。日本家屋や日本庭園などでは、竹垣を組んで目隠しとして、用いることも多いです。
アルミニウム材
アルミニウム材フェンスは、とても軽量で、加工がしやすいことから、現在の主流となっています。アルミニウム材は、雨水や紫外線にも強いという特性もあり、サビや腐食が起こりにくく長く使用できるのも魅力です。
また、アルミニウム材は、デザインのバリエーションも豊富なので、住宅や周辺の環境に合わせたデザインのものを選びやすいというメリットもあります。
ただし、アルミニウム材は、衝撃に関してはあまり強くありません。
ボールなどを軽くぶつけただけでも、へこみやすいですし、価格も高めなのがデメリットです。
樹脂材
樹脂材のフェンスは、主にポリエチレン樹脂を原料として造られています。木目調のデザインが施されたものは、少し離れた場所からは天然の木材のように見えるので、見栄えが良いのが魅力です。
また、樹脂材は、耐久性にも優れており、メンテナンス代が掛からないというメリットもあります。
ただし、ポリエチレン樹脂は熱の影響を受けやすいという性質があります。
太陽熱の影響で、収縮が起こってしまうことがあるので、直射日光が当たりやすい場所へ設置する場合には注意が必要です。
費用についても、天然の木材よりも、やや高めとなっています。
木材
木材フェンスの特徴は、天然木を使うため、見た目が美しく、暖かみが感じられることです。
また、天然の木材は加工がしやすいことから、料金についても比較的安価となっています。
ただし、天然の木材は耐久性が劣るので、樹脂製やアルミ製と比較すると、腐食や変色しやすいのがデメリットです。
そのため、防水塗料や防腐剤などの処理を行わなくてなりませんので、設置後もメンテナンス代が掛かってしまいます。
竹垣は、デザイン性が高く、和風の建物やお庭と相性がとても良いという特徴があるのです。
また、竹材の組み方によって、通風性や採光性も調節できるというメリットもあります。昔は天然の竹材が使われていましたが、現在では樹脂製竹材が用いられることが多いです。
目隠しの必要な長さ
目隠しフェンスを設置する長さによっても、費用は異なってきます。
設置する距離が長くなるほど、価格も上がっていきますので、本当に必要な長さがどのくらいなのかをよく検討しておかなくてはなりません。
また、目隠しの高さも費用に関係してきます。高くなれば、その分だけ材料費も掛かりますから、高額になります。
ちなみに、目隠しに必要な高さについては、180cmを目安にしておくといいでしょう。ただ、建物の高さ、窓の位置、周辺の環境などによって、最適な高さは異なります。
低すぎると視線を遮る効果が低くなってしまいますし、高すぎてしまうと圧迫感を感じてしまうかもしれません。
また、目隠しの高さは、外の風景が見えにくくなることや光が遮られるなど、内側からの眺めにも影響を与えますので、その点も考慮しておきましょう。
土台となるブロック等の有無
目隠しフェンスの設置費用は、土台によっても異なります。
ブロックがない場所へ新規に設置する場合には、地面に穴を掘ってコンクリート製の基礎を造るための費用が必要となります。
既存ブロックの上に設置する場合は、ブロックに穴を開けたり埋めたりなどの作業が必要となるため、新規に基礎を造るよりも割高になりやすいです。
フェンスは雨風の影響で傾くことや倒れてしまう危険もあるので、多少お金が掛かってでも土台部分はしっかりと造っておいたほうがいいでしょう。
10mあたりの相場費用
目隠しフェンスの相場費用は、施工費が50,000円〜60,000円くらいとなっています。そのほかに、フェンスの本体価格も別途必要です。
本体価格については、素材によって異なります。
アルミ製
アルミ製のフェンスの1枚あたりの価格は、15,000円〜26,000円くらいが相場です。
1枚1mで計算すると、本体価格だけで約15万円から26万円くらい必要となります。
アルミ鋳物フェンスを用いる場合には、これよりもさらに高い金額となります。
また、アルミ製の場合には、角地に設置する場合には、コーナー継手部材代も必要です。
木製
木製フェンスの場合は、木材の種類によって、費用が異なります。
ソフトウッド天然木、ハードウッド天然木、樹脂製の人工木がありますが、一番高価なのは樹脂製の人工木です。
そのため、木製フェンスの1枚あたりの価格については、20,000円~100,000円と幅があります。
1枚1mで計算すると、本体価格だけで約20万円から100万円くらい必要となります。
まとめ
今回は、目隠しフェンスの素材、相場費用などについてご紹介しました。
費用については、どんな素材を使うかによって異なります。
また、素材によって、メンテナンス代が掛かることもあるので、その点もよく考えておいたほうがいいでしょう。
さらに、フェンスを設置する土台をどうするかでも、費用が変わってきます。
業者によって、費用が異なることも多いので、できるだけコストを抑えたい場合には、複数の業者から見積書をもらってよく比較してみるといいでしょう。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。